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父の他界1 ~あまりにも突然な知らせ~ [日常]

  (今回はかなり重い話になりますので、見たくない方は見ないで頂いた方がよいかと思います。
  自分の記憶が定かなうちに残しておきたいのと、
  あまり考えたくないものの、皆がいずれ避けては通れない道ではありますので
  なにかの参考になればと思いアップすることにしました。)

1月19日の夜にかかってきた電話を私は生涯忘れられないでしょう。

夜19時ごろだったか、その頃私は自宅で御飯を食べ終わり、
一休みしていました。

携帯が鳴り、番号を見ると茅ヶ崎もしくは鎌倉の市外局番で見慣れない番号・・。
そういえば正月に電話がかかってきて留守電が入っていた
鎌倉の友達がいたので、彼が家からかけてきたのかな・・
とか思いつつ、普段あまり知らない番号には出ないのだけど、
何気なく出ることにしました。

すると・・

「こちらはXX病院です。XXさんの息子さんですか?」

「え?は、はいそうですけど・・。」

「XXさんが、本日こちらに入院されまして、意識のない状態が続いています。
一度、心臓が止まり、心臓マッサージをしてなんとか動き出したのですが、
また危ない状態です。
もう1時間以上、続けていますが反応がないので、
人工呼吸器をつけるかこの場で判断していただきたいのですが。」

?! なんで? 

だってつい1週間前、うちの近くの温泉施設に
それぞれの両親を読んで、新年会やったばかりじゃん。
その時は全然普通だったのに・・。

「そ、それは今決めないといけないのですか?母と相談したいのですが・・」

「もう1時間以上マッサージを続けているので、今すぐ決めてください。
お母さんとお話ししますか?」

「お願いします。・・あ、お母さん? どうしたの一体、大丈夫?」

「もしもし、SIN? お父さん、今日急に経てなくなって入院したんだけど、
もう人工呼吸器をつけても意識は戻らないんだって。可哀そうだし、もうつけなくていいよね?」

と涙声の母の声が聞こえました。

私もおそらく母も、脳裏に浮かんだのは2年前のこと。
同じように立てなくなって入院した父は
横紋筋融解症という筋肉が溶ける病気から腎不全を併発し、
意識がなかったり、おかしかったりした時期がありました。
その時、最悪の時を考えておいてくれ・・と言われたことはありましたが、
今回はいきなり決断しろとのこと。

あとで聞いたところ、母も急に知らされ、子供が来るまで待てないか聞いたのだけど、
もう1時間以上やっており、即決してくれと言われたとのこと。
姉には先に連絡がいっていたものの、車で向かっている途中だったことから電話に出られず、
僕のところにかかってきたのでした。

あの時のことがなかったら、僕も決められなかったかもしれません。
ただ、あの時2ヶ月以上父の看病に追われた母のこと、
また常日頃から人工呼吸器をつけてまで生きていたくないと
両親が言っていたことを思い出しいていた僕は、

「・・うん、うん、もういいよ。お父さんを楽にしてあげようよ。」

と無意識のうちに言葉に出ていました。

電話を切った後、急いで病院に向かうことにしました。

どうやっていこうか・・と考えていたら、
事情を聞いた妻が車は気が動転していて危ないから、
電車で行って泊まっていきなさいといいながら、素早くタクシーを呼んでくれました。

電車の中で先に病院に向かっていた姉からメールがあり、
あれからほどなく父が亡くなったことを知りました。
まだ悪い夢を見ているような感覚でした。

駅に姉が車で迎えに来てくれ、病院に行きました。

そこには、口がぽっかり空いて、まるでぐっすり眠っているかのような
父の姿がありました。
さすがに涙をこらえきれず、しばし泣きました。

その後、落ち着いてから看護師さんや先生の話を聞きました。
だんだんと状況が分かってきました。

ここ数日、風邪でほとんど食事が取れなかった父は
この日の朝、動けなくなってしまい、母が救急車を呼んで病院に搬送されました。

ただ、この時意識ははっきりしており、退院しますか?と言われたとのこと。
母は歩けないのに退院しても困るから(家は階段のみで4階なのです)、入院させてくれといい、
入院が決まりました。

一度、帰って入院に必要なものを持ってきた母は
帰り、父と普通に別れてきたそうです。
父は「また迷惑をかけてスイマセン・・」といっていたそうです。

その後、夕食を食べようとベットを降りようとした父が、倒れてしまい動けなくなったので
同室の人が看護師さんを呼んでくれたとのこと。その後一度意識は取り戻したものの、
様態が急変し、母に連絡がいき、病院に着いた頃には危篤状態で冒頭の選択を迫られたようです。

受け取った死亡診断書には直接の死因は「肺炎」で、
それを誘引した要因として「腎不全」と「ぜんそく」と書かれていましたが、
医師の話では、頭になんらかのイベントがあったのではないか・・と見ているとのことでした。
となると一番は食事の前に倒れた時となるんですが、もはや定かではありません。

死因をはっきりさせるために解剖して調べることも出来るとのことですが、
母とも話して、死因が分かったところで父が戻ってわけでもないし、
父がバラバラにされるのはさすがに耐えられないのでお断りしました。

両親が会員になっていた葬儀会場に連絡し、葬儀場の人に来てもらいました。
しばらくして、父をきれいにしていただき、一緒に葬儀場にいって父を安置することにしました。
(家に連れて帰ることも出来るのですが、
家は4階だし、仏さんにずっと居られても家族が困るし・・ということで
式までの間、安置してもらうことにしました。)

この時点から、悲しみも癒えぬ間に
父をおくるための準備が始まったのでした・・。

続きは次回に。


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